海外の大学に留学するときに知っておきたいGPAについて

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GPA?

耳慣れない言葉ですね。

日本ではあまり聞かないGPAですが、欧米の大学には日本のような入試制度はなく、大学入試には高校の成績、大学院入学には大学の成績が審査の一つとなっています。

とりわけ、アメリカではこのGPAがとても大切で、大学等での評価をはじめ、就職の際にも評価の対象となる場合があります。

このように、日本の大学では、一般入試というと大半が試験での合否となりますが、アメリカの大学は日本のような入試だけで合否が決まるという方法ではありません。

そこで、この記事では、海外の大学に留学するときに知っておきたいGPAについてまとめてみました。

GPA とは?

GPAとは、Grade Point Averageの略で、大学の成績表を数値化したもので、4点満点で表されます。

欧米の大学で一般的に使われており、数値化することにより学力を測る指標としています。

Grade Point Averageの「Grade」は成績のことで、A、B、C、D、F、またはそれに+や-を加えたもの(Eはありません。)です。

次に「Point」は、Aは4点、Bは3点、Cは2点、Dは1点、Fは0点というもの。

「Average」は、成績を点数で表すと平均何点かという指標です。

GPAの計算方法

例えば、ある学期に以下の成績だったとすると、GPAは2.5点となります。

国語:A(4点)算数:B(3点)理科:C(2点)社会:D(1点)
国語(4点)+算数(3点)+理科(2点)+社会(1点)÷4科目=2.5点

ただし、実際のGPA計算は少し複雑で、必要単位数の違いによって、点数が変わってきます。

例えば、国語4単位、算数2単位、理科3単位、社会3単位必要だったとすると、GPAは2.58点になります。

国語16点(4×4)+算数6点(3×2)+理科6点(2×3)+社会3点(1×3)=31点 31点÷12単位=2.58

なお、日本の大学の場合、大学ごとに計算方法が異なることがありますが、一般的な算出方法では、A/優以上=4点、B/良=3点、C/可=2点とし、不可は含めません。

ちなみに、点数配分はおおむね次のとおりです。

点数成績GPA
90~100A4.0
80~89B3.0
70~79C2.0
60~69D1.0
59以下F0.0

さらに細かく95点以上はA+でGPAは4.30など12段階で成績を出している学校も多くあります。

GPAの持つ意味は?

例えば、GPAが2.0を下回ると学校から警告が出され、改善しない場合は退学となる場合があります。

4年生大学へ編入したい場合は、最低でも2.5以上が必要で、難関校の場合は可能な限り4.0に近づける必要があります。

また、GPAが低い場合は、アルバイトやクラブ活動にも制限がかかる可能性があります。

他にも、奨学金に応募するときもGPAが重視されます。

成績が少しでも規定のGPAより下がると忠告を受け、さらに悪くなった場合は奨学金を取り上げられることがあるようです。

アメリカの大学留学に必要なGPAはどのくらい?

基本的に留学に行くのに最低限必要だと言われているGPAは3.0で、アメリカでいうBに当たります。

ただし、アメリカの大学に直接入学する場合はもう少し高めのGPAをとっておくことが望ましいと言われています。

また、アメリカでもトップクラスのハーバード大学やカリフォルニア大学などは最低3.70以上なければ難しいとも言われています。

GPAが足りない場合

GPAがどうしても足りない場合は、一旦コミュニティカレッジ(2年生大学)に入学してから、そこで良いGPAを獲得し、4年生大学に編入する方法があります。

そのため、コミュニティカレッジによっては、4年生の大学に編入するためのカリキュラムがあります。

知っておきたいGPAのまとめ

いかがでしたか?

今回は海外留学や奨学金などで何かと重視されるポイントであるGPAについてお話ししました。

GPAとは何か、どう計算するかといったことが少しでもお分かりいただければ幸いです。

海外留学や奨学金などを狙っている人は自分のGPAが今どのくらいなのか、どれくらい上げなければいけないのかなどを把握しておくとよいでしょう。

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