毎日の洗濯にお風呂の残り湯を使ったら節約になるだろうというのはきっと誰もが想像つくことかと思います。
しかし実際、どれくらいの節約になるのか把握できている人は少ないのでは?
水道代は、生活費の多くを占める部分です。
残り湯を利用して上手に節約し、家計を少しでも楽にできたらいいですね。
この記事では、
- 残り湯を利用して洗濯するといくら節約できるのか
- 残り湯を利用するメリットとデメリット
を紹介し、まとめていきます。
水道代を減らす手助けになると幸いです。
残り湯で洗濯すると約○○円節約
早速ですが、洗濯に残り湯を利用すると年間いくらくらい節約できるかご存知ですか?
水道代は自治体によってかなり違いがあるのですが、ここでは平均的な額をとり、1リットル=0.3円として計算してみます。
洗濯1回の水の使用量も各家庭によって違うと思いますが、ここでは平均的な量として、洗いに50リットル、すすぎに50リットルとして計算してみます。
また、最近はすすぎ1回という洗剤が主流になってきているので、すすぎは1回と想定して計算しますね。
洗いとすすぎのすべてを水道水で行った場合、0.3円×50リットル+0.3円×50リットルという計算になるので1回の洗濯にかかる水道代は30円となります。
いっぽう、洗いは残り湯を利用し、すすぎのみを水道水で行った場合、本来残り湯は捨ててしまう水なので、新たに洗濯でかかる水道代はすすぎぶんだけで0.3円×50リットルで15円のみとなりますね。
1日15円の節約を1カ月(30日計算として)続けると15円×30日で450円の節約となります。
それが1年間となると、450円×12か月=5,400円
毎日1回の洗濯で年間5,400円もの節約になるのです。
もしも、毎日2回洗濯をするご家庭であれば単純計算で5,400円×2回で年間10,800円も節約になっちゃうんですよ。
これはあくまでも水道代1リットルを0.3円という平均額で計算していますのでぜひご自身の地域の水道代を確認して、計算してみて下さい。
もしかすると、更に節約できるかもしれませんよ。
ちなみに、1回のお風呂に溜める湯の量は一般的に200リットルくらいだそうです。
これは洗濯の洗いに使用する水道量、約4回分に相当しますね。
つまり、少なくとも洗濯を4回まわしても、マイナスにならないという計算になります。
我が家は子供が多く、しかも皆スポーツをしているので洗濯物が多く毎日絶対3回は洗濯します。
上記の計算で見てみると、5,400×3回でなんと年間16,200円も節約できるという事になるんです。
これは残り湯を使わない手はないですね。
残り湯で洗濯するメリット
残り湯を洗濯に利用する一番のメリットは水道代の節約だと思います。
では、節約以外のメリットはどんなことがあるのでしょう。
節約以外のメリットは以下のようなことです。
- 節水
- エコ
- 汚れが落ちやすい
1つずつあげていきますね。
節水
お風呂の残り湯は洗濯に利用しなければ、ただ捨てられていた水。
逆に言うと、捨てるはずの水を利用しているという事は、単純に節水ができているという事です。
1カ月1,500リットル、1年間で18,000リットルの節水ができちゃいますね。
エコ
蛇口をひねればきれいな水が出てくるという、恵まれた環境の日本。
でも安全な水道水を作るためにはエネルギーが必要です。
節水すればそのエネルギーの消費も削減でき、結果的に地球にやさしいというわけです。
汚れが落ちやすい
洗濯物の汚れは冷たい水より、お湯の方がよく落ちます。
洗剤に含まれている酵素が活性化され、洗浄効果も上がります。
また、粉末洗剤を使用する場合はお湯の方が洗剤が溶けやすく、洗濯槽内全体に行き渡ります。
残り湯で洗濯するデメリット
ここまで、いくつかメリットを上げましたが、残り湯を洗濯に利用すると、もちろんデメリットもあります。
- 雑菌が心配
- 残り湯の臭いが洗濯物に付く
- 入浴直後に風呂掃除ができない
こちらも1つずつあげていきます。
雑菌が心配
お風呂には目には見えない雑菌や皮脂が含まれています。
それが洗濯物に影響があるのではと心配になるかもしれません。
残り湯を洗濯に利用する場合は、きちんと体を洗って、なるべく雑菌を落としてからお風呂につかるよう意識しましょう。
また、残り湯は冷めれば冷めるほど菌が繁殖してしまうので入浴直後に洗濯ができない場合は、蓋をして湯温がなるべく下がらないように気を付けましょう
残り湯の臭いが洗濯物に付く
残り湯には汗も含まれます。
それが臭いとなる雑菌を生み出してしまいます。
残り湯は洗濯の洗いの際にのみ利用し、すすぎには水道水を使用しましょう。
そして、洗濯が終わったらすぐに干します。
洗濯機の中に長時間放置してしまうと、臭い菌を発生させてしまいますので注意してください。
乾きが遅くても菌を繁殖させやすくなりますので、天日干しをするのが理想です。
残り湯で洗濯したら、部屋干しはおススメではありませんが、もしも部屋干しにする場合は、サーキュレーターなどで風を当てて早めに乾かせる工夫をしましょう。
ちなみに、残り湯を利用しない場合も、洗濯物の嫌な臭いや部屋干し臭予防のためには洗濯後すぐに干すと気になりにくくなります。
入浴直後に風呂掃除ができない
お風呂上りにそのままお風呂掃除をするという方もいらっしゃると思います。
それもとても合理的な作業工程ですし、スッキリしますよね。
これは、節約とエコをとるか、合理的作業をとるか…価値観の問題になってしまい一概にNGと言えることではなく、難しいですね。
残り湯利用の洗濯まとめ
お風呂の残り湯を洗濯に利用すると毎月約450円、年間にすると5,400円の節約になります。
残り湯利用の洗濯には、節水、洗浄力アップ、地球にやさしいなどのメリットがある反面雑菌や臭いが気になる、入浴直後にお風呂掃除ができないというデメリットもあります。
デメリットもひとつひとつ気を付けると解決できることもありますので上手に付き合い、効率よく節約につながるお洗濯のお役に立てると嬉しいです。
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